ハーグ・ロッテルダム日本語補習授業校の学校生活は、週1回・限られた時間の中でも 充実した学びと文化体験ができるよう工夫されています。

毎週土曜日は、子どもたちが日本語での学びや日本文化に触れられる大切な時間です。授業だけでなく、学期ごとの行事や活動を通して、学ぶ楽しさや仲間とのつながりが深まります。

年間スケジュール

本校は毎週土曜日に開校し、年間41日 の授業日が設けられています。

  • 授業日:毎週土曜日
  • 授業時間:10:00〜14:30
  • 科目:国語・算数(中学部は数学)
  • 延長授業:学習発表会の練習期間は15:30まで延長

週1回という限られた時間の中でも、子どもたちが集中して学べる時間割とクラス運営を行っています。

1日の流れ

子どもたちが無理なく集中して学べるよう、休憩や昼食の時間もしっかり確保しています。

登校・朝の準備

子どもたちが順番に登校し、教室で持ち物の整理や連絡帳の準備を行います。担任の先生とのちょっとした会話や友達との交流を通して、落ち着いて1日をスタートできる時間です。

1時間目(国語)

物語文・説明文の読解、漢字、語彙学習など、学年に合わせた国語の授業を行います。子どもたちが日本語で考え、表現する力を育てる“基礎となる時間”です。ゲームや活動を取り入れ、楽しく学べる工夫もしています。

2時間目(国語)

1時間目の内容をさらに深めたり、文章を書く学習や話し合い活動を行います。連続した2コマの国語により、学習内容の定着が進み、子どもたちが自信を持って日本語を使えるようになる大切な時間です。

昼食・休憩

持参したお弁当をみんなで楽しく食べる時間です。学年の枠をこえて交流したり、リラックスした雰囲気で過ごします。食後は軽い遊びを通して気持ちを切り替え、午後の学習に備えます。

3時間目(算数・数学)

午前とは教科を切り替え、集中して算数(または数学)の学習に取り組みます。
計算・文章題・図形など、日本の学習指導要領に沿った内容で、論理的に考える力を伸ばす時間です。

4時間目(算数・数学)

発展問題やグループ活動に取り組んだり、復習・確認テストを行うこともあります。学習内容をしっかり定着させるための大切なコマで、子どもたちの理解度に合わせた丁寧な指導を行っています。

学習発表会時のみ

学習発表会の直前期には、発表練習や準備のため授業時間を延長します。劇・朗読・合唱など、クラスで力を合わせてつくり上げる特別な時間です。

授業の合間には適度な休憩を挟み、子どもたちがリフレッシュしながら学習に取り組めるよう配慮しています。

学期ごとの主な行事

学習だけでなく、日本の文化や伝統に触れられる行事が多数あります。行事は子どもたちの成長を支えるだけでなく、学校コミュニティが一体となる大切な機会です。

一学期(4〜7月)

・入学式・始業式
・給食体験・運動会

二学期(8〜12月)

・学習発表会
・バザー

三学期(1〜3月)

・おもちつき会
・卒業式・修了式

これらの行事は、子どもたちに日本の伝統や文化を体験する機会を提供するとともに、学校コミュニティの絆を深める大切な時間です。

お遊び会(未就学児向け)

補習校では、入学予定の新1年生や在校生の弟妹を対象に、日本語で遊べる「お遊び会」を開催しています。​

季節の工作や絵本の読み聞かせなどを通して日本語に親しみながら、日本の文化や風習、そして一年生になるための心構えを少しずつ育んでいきます。​

保護者の役割・協力体制

本校の運営は、理事会・教職員に加え、保護者の皆さまの協力に支えられています。​

イベント運営や図書室、広報などの係活動への参加を通じて、保護者同士もつながり、子どもたちの学びの場をともにつくっていくことを大切にしています。